「曇りの日は気分が落ち込む」「梅雨時はやる気が出ない」─そんな日常的な気分の変化について、その感覚が気のせいではない可能性を示す最新の研究結果が発表されました。
460万件のデータ解析で判明した「日照時間」の影響
英国・イーストアングリア大学の研究チームが、2014年から2022年までの約460万件に及ぶ医療利用データと気象データを詳細に解析しました。その結果、日照時間が短い日ほど、メンタルの不調で医療機関や電話相談窓口などを利用する人が増える傾向が明らかになりました。
具体的には、日照時間がほとんどない日は、約10時間の日照がある日と比べて電話相談や時間外診療の利用が約6%増加し、救急外来の受診も約4%増加していました。
「雨」ではなく「日照不足」が心に影響?
興味深いことに、「雨が降ること」そのものとメンタル不調による医療利用との間には明確な関連が見られませんでした。人の心に影響していたのは、雨ではなく「日照時間の短さ」だった可能性が示されたのです。太陽光が体内時計を整えるほか、気分の調節に関わる「セロトニン」や睡眠リズムに影響することが背景にあると考えられています。
また、気温についても18℃付近まで相談・受診が増加するほか、65歳以上の高齢者では暑さ・寒さの両方で受診が増える傾向(U字型パターン)が確認されました。
「なんとなく不調」のときは天候の影響も疑ってみる
この研究は精神疾患の増加を直接証明するものではなく、相談や受診の傾向を示したものです。しかし、熱波などの異常気象だけでなく、日々の「日照不足」といった身近な天候も私たちの心に影響を与えている可能性を示しています。
「最近なんとなく気分が晴れない」と感じたときは、自分を責めるのではなく「天気の影響もあるのかもしれない」と見方を変えてみることが大切です。
引用したサイト: https://news.yahoo.co.jp/articles/a88a72e9a813cb1bfdcd762792ca6efd773607c0?source=rss
