「家では落ち着いているのに、なぜか学校に行けない」 「反抗期がないと思っていたのに、ある日突然不登校になった」発達障害やグレーゾーンの子育てにおいて、こうした戸惑いを抱える親御さんは少なくありません。
親に反発するわけでもなく、家では比較的落ち着いている。それなのに学校の話になると動けなくなる子どもたち。その背景には、単なる「甘え」や「問題行動」ではなく、子どもたちが自分を守るために環境と距離を取ろうとする姿が隠されています。
かつての反抗期とは違う? 子どもが示す「新しい反抗期」
「親にはあまり反抗しない。むしろ、親のことは信頼している。家が安心できる場所になっている。それなのに、学校には行けない」こうした状況を、反抗期が消えたというより、反抗の形が変わったと考えると、見え方が大きく変わります。
かつての反抗期は、親の言うことに反発し、自分の世界を作ろうとする成長過程でした。しかし、家庭が安心できる場所であり、親が子どもの良き理解者である場合、子どもは親との関係を壊す形で反抗する必要が少なくなります。
その代わりに葛藤が現れるのが「学校」です。
- 時間内に授業を理解する
- 同じペースで行動する
- 先生の指示を聞き取る
- 友達との距離感を読む
発達グレーゾーンの子どもにとって、こうした「普通」を求められ続ける集団生活は、大人が想像する以上に高度な脳の処理と高い負荷を強いる場所です。外で必死に頑張り続けた結果、エネルギーが枯渇し、学校から距離を取ることは、自分を壊さないための新しい反抗期の姿といえます。
学校に戻すことを急がない
子どもが学校に行けなくなると、「早く戻さなければ」と焦るのが親心です。しかし、強い不安の中にいる子どもに対し、大人が「みんなも行っているよ」と励ましても、かえって心を閉ざしてしまうことがあります。
不登校は必ずしも「甘え」や「逃げ」ではありません。大切なのは、学校へ戻すことではなく、子どもの脳がもう一度動き出すための条件を一緒に見つけることです。
親子のコミュニケーションが次の一歩をつくる
家庭でできる支援のカギとなるのは、学校へ戻すための説得ではなく、子どもが自分の状態を言葉にし、困った時に別の方法を試すための会話です。
- 質問を小さくする:「どうして行けないの?」と聞くのではなく、「朝と夜どちらがしんどいか」「教室と友達、何が一番重いか」などと細かく尋ねる。
- 次の一歩を小さくする: いきなり登校するのではなく、制服を着てみる、午後から行く、別室登校を検討するなど、動ける条件を探る。
「学校に戻す」ことだけを急ぐのではなく、「この子は今、何に困り、どんな条件なら動けるのか」を親子で一緒に見つけていくことこそが、家庭でできる大切な発達支援なのです。
引用したサイト: https://toyokeizai.net/articles/-/956384?display=b
