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発達障害のある学生が10年で約4倍に急増。筑波大学が実践する、一人ひとりに寄り添う支援の形とは?

大学生活での環境変化に伴い、自らの発達特性や障害に直面する学生が急増しています。日本学生支援機構の調査によると、発達障害のある学生数は10年間で約4倍(2024年度は1万1923人)に増加しており、自己管理が求められる大学生活への適応に苦しむ学生へのサポートが急務となっています。

こうした中、先進的な支援で注目を集めているのが、筑波大学の「ヒューマンエンパワーメント推進局(BHE)」です。

全学生を支える「3層の支援体制」

BHEでは「すべての学生は多様な発達特性を有する」という考え方のもと、以下の3層で学生を支えています。

  • 事前的改善措置(ユニバーサルデザイン): 障害の有無に関わらず全学生を対象とし、啓発漫画や、ノートの取り方・タスク管理・試験対策などの役立つ情報を届ける支援情報配信サービス(LSB)、チャットボットなどを提供。
  • 教育的支援(自助スキルの向上): 専門スキルを持つスタッフによるスタディスキル・コーチング(学業に関する個別面談)やBHE主催のグループ活動のほか、ノイズキャンセリングイヤホン、録音機能付きデジタルペン、紛失防止タグなどのツール貸し出し。
  • 合理的配慮(教育環境・調整): 本人のニーズや意思を確認したうえで学類学科と調整を行い、授業や試験を受けるうえでの障壁を軽減。学習や休憩ができる完全予約制のASルーム(アクセシブルスタディールーム)の利用も可能。

診断書に頼らない、柔軟なアセスメント

支援の入り口となるアセスメントは、学部生・大学院生なら誰でも利用可能です。臨床心理士による検査等を通じて自身の得意・不得意を把握できます。また、合理的配慮の申請において、必ずしも医師の診断書を必須とせず、BHEで行うアセスメントの結果も根拠資料として活用するなど、学生の支援へのハードルを下げる工夫がなされています。

大学時代に「相談上手」になっておく

大学は多数派に向けて作られた環境であるため、大学側が少数派の学生の声に寄り添い調整していくことが重要です。BHEの担当者は、「大学生活は、サポートや支援リソースをうまく活用して『相談上手』になるトレーニングの時間と捉えてほしい」と語ります。在学中に自分の特性を知り、主体的に周囲を頼る経験は、卒業後の人生においても大きな糧となるはずです。

引用したサイト: https://toyokeizai.net/articles/-/958151?display=b

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