塩野義製薬は2026年6月5日、ADHD(注意欠如・多動症)の子ども向けに、症状を軽減するためのゲーム形式の治療用アプリ「エンデバーライド」を発売しました。医師が処方する治療用アプリは2020年以降、依存症や高血圧の治療用などが登場していますが、18歳以下の子どもを対象としたゲーム形式のアプリとしては国内初の保険適用となります。
「前頭前野」を活性化させ、不注意などの症状改善に大きな効果
本アプリはスマートフォンなどで障害物を避けながら特定のキャラクターをタップする、異なった2つの操作を同時に行う仕様です。これにより、ADHDの患者の脳で働きが低下しているとされる「前頭前野」を活性化させる設計になっています。
1日1回・約25分、6週間続けて使用するもので、臨床試験では通常治療のみのグループと比べ、不注意などの症状改善に約3倍の差が確認されました。また、自宅で毎日無理なく取り組めるという点も、家族にとって大きなメリットです。
薬の副作用や供給不安に悩む現場へ、新たな治療の選択肢
ADHDの治療には薬物療法もありますが、体が小さい子どもには副作用が強く出たり、苦い薬に抵抗を感じたりして継続できないケースが少なくありません。さらに現在、ADHDの主要な治療薬は出荷制限や製造停止などの理由から、供給が不安定な状況が続いています。
長年治療に携わる専門医も「治療に取り組むきっかけとして、薬に代わって活躍してほしい」と、この新たな選択肢に強い期待を寄せています。
処方の際は薬のように処方箋がでるわけではなく、代わりに専用のコードが渡され、自身の端末にダウンロードして使用する仕組みです。製薬会社という枠を超え、患者や家族の心理的プレッシャーを減らす多様な医療の形が始まっています。
引用したサイト: https://news.yahoo.co.jp/articles/3e7cf13854ff4895182a2b85391e6be2d06c7ccc?page=1
