仕事に真面目に取り組んでいるのに、なぜかミスが続いてしまう。上司からは「やる気がない」「努力不足」と厳しく責められ、人知れず涙を流す。そんな「怠慢」や「甘え」と誤解されがちな生きづらさの背景には、「発達障害グレーゾーン」という特性が隠れているかもしれません。
漫画家のクロミツさんは、自身の体験を描いたコミックエッセイ『灰低 生きづらい+グレーゾーン』を通じ、この目に見えない葛藤を世に発信しています。
診断基準に満たない「グレーゾーン」の苦悩
クロミツさんの語るグレーゾーンとは、発達障害の特性を持っていても、診断基準をすべて満たさないために正式な診断が下りない状態を指します。いわば「発達障害の特性を持った“ギリギリの健常者”」です。
この状態にある人々は、社会の中で適切な支援を受けにくく、周囲からは「ちょっと変わった人」「仕事ができない人」と突き放されてしまうことが少なくありません。
「ダメ人間」と自分を責め続けた日々
クロミツさん自身、過去には職場での振る舞いに悩み、深く傷ついた経験を持っています。真面目にやろうとすればするほどミスが重なり、周囲から疎まれる日々。その度に「自分はダメ人間だ」と自らを責め、視線を落として生きてきました。
しかし、その苦しみを漫画という形にしてSNSで発表したことで、転機が訪れます。読者からの大きな反響に触れ、自分の悩みを描くことが、同じ特性を持つ人と思いを共有する意義深い活動であると確信したのです。
絶望ではなく「活路」を見出していくために
この作品のテーマは、生きづらさに絶望することではなく、そこからいかに「活路」を見出していくかにあります。
「甘え」や「性格」のせいにして自分を追い詰めるのではなく、自分の特性を知り、どう向き合っていくか。クロミツさんの発信は、今まさに「自分はダメ人間だ」と一人で苦しむ人々に、同じ悩みを抱える人が他にもいること、そして、その思いを分かち合える場所があることを伝えています。
引用したサイト:https://news.yahoo.co.jp/articles/8ed0a49c7d05f6e92ab25320b0938deef3d4f656
