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感覚過敏?それともHSP??

発達障害の特性の中に感覚過敏という特性があります。しかし、最近よく耳にするHSPも似たような特性があります。今回はHSPに特化してブログをまとめてみました!

■HSPとは??
HSP(Highly Sensitive Person)とは、生まれつき繊細で強い感受性を持ち、非常に敏感に物事を感じ取る人のことです。これは後天的な要因ではなく先天的な気質であるとされ、人口の約15~20%、つまり5人に1人が当てはまる性質といわれています。しかし、大多数の約8割の人はこの性質に該当しないため、HSPの人の感覚は理解されにくく、自分や周囲との違いを苦にして生きづらさや自己嫌悪を感じることがあります。

■HSPの主な特徴
①深く情報を処理する
人や場所の雰囲気を鋭く感じ取る能力に優れていますが、一度に多くの情報を取り込みすぎてしまい、疲労しやすくなる面があります。

②過剰な刺激を受けやすい
五感が敏感で、光や音、匂い、味はもちろん、人が発するエネルギーなど目に見えないものにも強く反応しやすいとされます。そのため人混みだけでなく、ちょっとした気候の変化、電磁波などからも刺激を受け、疲労を感じやすい傾向があります。

③共感しやすい
相手の感情を読み取り、自分の気持ちを合わせることが多い特徴があります。小説や映画などの物語でも、登場人物の気持ちに深く入り込むことが少なくありません。

④心の境界線が薄い・もろい
HSPの人は自分の境界が弱いため、他人の感情や考えに大きく左右されることがあります。相手に必要以上に同調してしまい、自分の本音がわからなくなるなど混乱を招く場合もあります。

⑤疲れやすい
周囲からの刺激を常にキャッチしていることで心身ともに消耗しやすく、楽しい場面でも気を遣いすぎて疲れてしまうことがあります。普段から無意識に情報を拾い続けていることも、疲労の大きな原因になりがちです。

⑥自己否定が強い
相手を責めるより自分を責める傾向が強く、些細なことでも「自分が悪いのでは」とネガティブに考えてしまう場合があります。そのため怒りの矛先を向けられやすく、さらに自分の本音を出すのが苦手になるという悪循環に陥ることもあります。

以上のようにHSPとは、常に感度の高いアンテナを張り巡らせて周囲に気を配っているため、小さな仕草や表情から相手の気持ちが読み取れたり、色々なことに深く感動できたりする反面、些細な刺激にも過敏に反応してストレスをためやすいのが特徴です。なお、日本人は海外に比べてHSPの割合が高いともいわれています。

■HSPセルフチェック
次の設問に対して、すこしでも該当すると感じたら「はい」、ほとんど当てはまらない・あまり当てはまらない場合は「いいえ」と答えてみましょう。

  1. 周囲の微妙な変化によく気づく
  2. 他人の感情に影響を受けやすい
  3. 痛みに敏感である
  4. 忙しさが続くと暗い場所にこもりたくなる
  5. カフェインを摂ると強く反応する
  6. 強い光や刺激のある匂い、ざらざらした布地、サイレンなどに圧倒されがち
  7. 豊かな想像力があり、空想にふけりやすい
  8. 騒音が苦手
  9. 芸術作品や音楽に深く感動する
  10. 良心的である
  11. 些細なことで驚きやすい
  12. 短時間に多くのことを求められると混乱する
  13. 他人が不快なとき、どう快適にできるかすぐに察する
  14. 一度に多くの用事を頼まれるのはイヤだ
  15. ミスや忘れ物に注意を払って生活している
  16. 暴力的な映像は避ける
  17. 周りで多くの物事が同時に起こると神経が高ぶり、不快になる
  18. 空腹時に気分や体調が悪くなるなど極端に反応してしまう
  19. 生活の変化があると混乱する
  20. 繊細な香りや味、音を好む
  21. 動揺しやすい状況を日常的に回避している
  22. 競争や監視下での作業が苦手で実力が発揮できない
  23. 子どものころ、「敏感」や「内気」と言われたことがある

12項目以上「はい」がある場合、HSPの気質があると考えられます。逆にごく少数しか「はい」がなくても、その感覚が極端に強いなら同様にHSPの可能性があります。

■HSPの人が生きづらい理由
社会の仕組みは多数派の人に合わせて作られています。たとえば日本は右利き用の設備が標準的で、左利きだと不便を感じる場面が多くありますが、「左利き」であることは外から見てもわかりやすい特徴です。周囲の人も気づきやすく、本人にも自覚があるため、ある程度は対処しやすいでしょう。
一方HSPの性質は、外から見えにくく、感じ方も個人差が大きいため、本人も他者も気づかないまま「みんなと同じであるべき」と無理をしてしまうことがあります。その結果、無意識に自分を追い込み、「周りと同じようにできない自分はダメだ」という思い込みから苦しさを増してしまうのです。

HSPの人は、実際には「左利き」であるのに、その自覚がなく「右利き」の周りに合わせようとしているような状態と言えます。合わないやり方を続けていれば自信を失うのは当然で、結局は生きづらさを感じるようになってしまいます。

■HSPへの向き合い方
HSPとは、先天的に高い感受性を備えて生まれた人のことで、全人口の約2割に該当するといわれています。つまり、8割の人とは異なる感覚を持っているわけです。
そのため「みんなが当然のようにこなせることなのに、自分はつらくなる」と考え、自分を劣った存在と思い込んだり、“甘えてはいけない”という気持ちからHSPの特徴を受け入れられなかったりすることも多いでしょう。こうした状態が長く続くと、さらに別の問題を引き起こす可能性もあります。

まずはHSPの特性を正しく理解し、自分の感じ方を認めることが大切です。今まで「自分がおかしいのでは」と思っていた過剰な刺激や負担が、実は“HSPなら当然感じる程度のもの”だったとわかれば、過度に自分を責める必要がなくなります。「自分には生きる価値がない」と卑下していた気持ちが、誤解から来ていると気づけば、少しずつ前向きな考え方に変えていくことができるでしょう。これによって、より豊かで自分らしい人生を築ける可能性が広がります。

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