「人間相手より気楽」急速に広がるAI相談
職場の人間関係や日々の不安を気軽に相談できるAIメンタルケアアプリが人気を集めています。認知行動療法を取り入れた「Awarefy(アウェアファイ)」は累計100万ダウンロードを突破し、働く20〜40代を中心に急速に浸透しました。24時間いつでも否定されずに気持ちを受け止めてもらえる安心感から、「人間に相談しなくなった」という利用者も現れています。
開発者が意図する「あえて完全には同調しない」設計
しかし、アプリの開発元はAIへの過度な依存や盲信を警戒しています。一般的なAIと異なり、同アプリのキャラクターは感情を受け止めつつも安易に同調しすぎず、思考の癖(認知)を問い返す工夫が施されています。AIにそのまま同調されると同じ悩みを繰り返してしまうため、自ら気づきを得られるよう設計されているのです。開発側は、AIを「依存先」にするのではなく「人間への相談のハードルを下げるきっかけ」にしたいと考えています。
便利さの裏に潜む3つのリスク
一方、医療現場ではAI利用に伴う課題も浮き彫りになっています。
- AIの言葉を盲信: 診察時に患者が「AIが言っているから」と主張し、専門医の適切な見解や治療法の提案を受け入れづらくなる現象。
- 回復の重要プロセスの阻害: いつも肯定してくれるAIに頼り切ることで、メンタル不調の克服に必要な「自分自身で葛藤し、腹落ちさせる作業」を避けてしまうリスク。
- 非言語情報の見落とし: 表情や服装、生活習慣の変化など、診察で最も重要な「文字にならないサイン」をAIは察知できないという限界。
人間の相談先を閉じない適切な距離感を
AIは悩みを言語化し整理するための優れた補助ツールです。しかし、AIだけに頼って現実の人間関係や医療とのつながりを絶ってしまうのは危険です。「頼れる相談先を増やすための一つの手段」として理解し、人のサポートと組み合わせて適度な距離感で活用することが求められます。
引用したサイト: https://news.yahoo.co.jp/articles/f6e53802520da52ec01a988048c10d8bebd9cc73
