春は「なんだか体が重い」「イライラする」「やる気が出ない」などと感じることが多い季節です。

こうした不調は、気温の変動や新しい生活環境によるストレスからくる、自律神経のバランスの乱れが原因かもしれません。

今回は『自律神経』についての話をしたいと思います。

春に感じやすい体調の不良ランキング

ウーマンウェルネス研究会が行ったアンケートによると、春に感じやすい不調ランキングは次のようになっています。

1位　昼間眠い

2位　体が重い

3位　イライラする

4位　肩がこる 5

位　気分が沈む

6位　憂鬱な気分

7位　倦怠感

8位　起きるのがつらい

9位　漠然とした不安

10位　腰の痛み

このような不調を経験する人は全体の約9割で、様々な症状が現れるのが特徴です。

また、自律神経の乱れが原因の場合、複数の症状が同時に現れたり、状況によって軽重が変わったりします。

春に体調が乱れやすい理由は？

春は一年で気温の変動が最も大きく、体が気温に対応しようと交感神経が活発になりやすく、緊張状態が続くことが多いです。

このため、疲れがたまりやすくなったり、免疫力が下がったり、胃腸の調子が悪くなったり、肩や腰の痛み、体の冷え、寝つきが悪くなることがあります。

加えて、春は引越しや転勤、新しい生活の始まりなど、生活環境が大きく変わる時期です。

こうした変化が普段よりストレスや緊張を生むことが多く、自律神経の乱れを引き起こしやすいのです。

自律神経が乱れているかをチェックしてみましょう

次の17の質問に2つ以上当てはまったら、注意が必要です。

めまいや耳鳴り、立ちくらみが多い。

胸が締め付けられる感じがすることがある。

心臓が急にドキドキしたり、脈が飛ぶことがある。

息苦しさを感じることがある。

手足が冷たくなることがある。

胃の調子が悪いことが多い。

下痢や便秘を繰り返す。

肩や腰の痛みがなかなか治らない。

手足がだるいことが多い。

顔や手足だけ汗をかく。

朝起きるときに疲れを感じる。

気候の変化に敏感である。

光をまぶしく感じることがある。

寝ても寝足りないと感じる。

夢をよく見る。

風邪をひいていないのに咳が出る。

飲み込みにくく、喉に違和感があることがある。

このような症状を感じ、日常生活に支障をきたしている方は、症状に応じた専門医を受診することをお勧めします。

自律神経を整えるためにできることは？

自律神経を整えるために、次のことを心がけてみましょう。

決まった時間に起き、朝食をとる。 休日もできるだけ同じ時間に起き、起きたらカーテンを開け、部屋に朝日を取り入れるようにしましょう。朝食は、生活リズムを整えるのに役立ちます。

自律神経を整えるビタミンやカルシウム、ミネラルを積極的に摂取する。 良質な睡眠を心がける。 寝る前に目元や首元を温めたり、アロマオイルでマッサージをしたり、ハーブティーを飲んだり、音楽を聴くなどしてリラックスしましょう。

体温調節ができる服装を心がける。 薄手のシャツやカーディガンを重ね着し、ストールを活用すると良いです。また、カイロを持ち歩くのもおすすめです。 ストレスを解消する。

イライラしたときは外へ出て体を動かしましょう。ストレッチやウォーキングなどで気分転換をすることで、心身がリフレッシュできますよ。

最後に、季節の影響を避けることは難しいですが、日々の生活に少し工夫を取り入れることで、春を楽しく過ごすことができるでしょう。

※今回の記事は次の資料を参考・引用して作成しました。

• 産業保健新聞 第15174号　～春は自律神経が乱れやすい季節～
• ウェルラボ（ウーマンウェルネス研究会）

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